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選挙は、焼きそばの思い出とともに

本日は東京都議会議員選。わたしの住んでいる区は注目選挙区ということで、
連日、区役所のある駅前では、党首クラスの議員が応援演説をしていたようだ。

子どものころ、選挙は家族4人で出かける貴重な日だった。
父と妹がずっと前を歩き、母と私が後ろからついていき投票所へ向かい、
大人たちが投票を済ませると、近所の中華料理屋「うらふね」へ昼食を食べに行く。
私にとっては、めったにない外食が選挙の楽しみだった。

油のにおいがしみ込み、どことなくベタついた感じがする薄暗い店。
私はその店で好きなものを注文できるという「一票」をいかに有効に使うかを考えた。

清き一票は、焼きそばに投じられることが多かった。
何しろ店で食べる焼きそばは、やわらかい麺かかたい麺かを選べる。
めったにない外食で、どちらのタイプの麺にするか迷うのも楽しみだった。

しかも、焼きそばは途中で酢をかけることで、
2つの味が楽しめる料理であることを知ったのも選挙の日だ。
1皿で2つの味を楽しめるという贅沢を味わった。
30年くらい前の話。昭和の時代の子どもである。

焼きそばの中に1つか2つ入っているウズラの卵も
贅沢の象徴だった。いつ食べようか、最後まで残すかを考えながら
「誰に投票したの?」と両親に聞くと、
「それは家族でも秘密だ」という答え。投票守秘の原則を父に教わる。
秘密といいながらも会話から察することができ、
クイズの答えが分かったときのようなワクワク感があった。

私の焼きそば好きは、こんな思い出とつながっている。
「選挙に行くといいことがある」というすり込みは、
不在がちだった父なりの家庭教育だったのかもしれない。

そろそろ投票へ出かけよう。

選挙は、焼きそばの思い出とともに_d0122797_1356922.jpg

▲ネコの権利を守れー。ネコの自由を奪うなー。
by shukas | 2009-07-12 14:21 | つぶやき | Comments(0)

食のクリエイター&ライター大久保朱夏の暮らし


by shukas
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