フルマラソンまであと1カ月
2009年 05月 07日
ナハマラソンを走る1カ月前は、20km走るのが精一杯だったんだから
距離に対する恐怖心はだいぶ薄れているけれど、
今度はいろんな知識を入れた分だけ、気持ちばかりが焦る。
だからといって毎日長い距離を走ればいいってもんでもない。
知れば知るほどマラソンは精神的なスポーツだと思う。
GW中に読んだ『多読術』(松岡正剛著・ちくまプリマー新書)は、
松岡氏の読書論が、編集者との対談形式で綴られている本。
松岡氏の本は、とっつきにくくて、いままで何度も挫折しているが
対談ということもあって親しみやすく、一気に読んだ。
この本の前段に、多読をスポーツにたとえている部分がある。
そこを抜粋してみよう。
運動選手の各部が動くように、いわば「読書筋肉」の
いろいろなところを動かすわけですか?
(松岡)読書ってアスリートみたいなところがあるんです。
多読はしかも、百メートルとか四百メートル競技というより、
十種競技のようなところがあって、ゲームのルールもちがう。
だから、ほっておけばカラダがなまるように、アタマもなまる。
エクササイズやストレッチは、どうしても読書にも必要です。
そのためにもいろいろな本で試していく。それが多読です。
練習していれば、なんとかキレが保てます。
ただアスリートとちょっと異なるのは、
年齢に相応した読みが可能なところでしょうか。
*****抜粋ココマデ*****
この一文も含めて、腑に落ちるところが多く、
本もこれまで以上にスピードアップして読もうという気になり、
夫に薦められ、数ヶ月間も積読していた
『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』
(佐藤優・新潮文庫)も2日で読みきった。
しかも人生で出合ってよかった本の1冊にランクイン。
読書も筋トレのようなものだと思えばぐいぐい読めそう。
昔からの読書論に、「慎独」(しんどく)という考え方があることも
紹介されており、これは、読書した内容をひとり占めしないで
かならず他人に提供せよということらしい。
読書は表紙をカバーで覆い隠すようにプライベートなものだと
思っていたので、ずいぶんと発想が変わる。
話がとりとめもなくなってきたが、
今日は久しぶりにトレッドミルで4.5km。
走りながら本が読めればいいのに、と思いながら汗を流した。

あと「多読」心がけたいです、私も読みたい本がつまっているので(苦)
慎独には、話したり、紹介することも入ると思うよ。独占しないという意味でしょうね。吉田松陰もこれに影響をうけ、松岡正剛さんも感動して、「千夜千冊」という本のナビゲーションサイトを無料で立ち上げようと考えたようです。「千夜千冊」もスゴイサイトです。検索してみてね! 「多読術」には、図説や資料など読書しながら傍らに置いておくといい参考書も紹介されていました。ねねさんが、きっと知りたい内容だと思います。