マラソン中毒
2009年 01月 11日
バスの車窓から、国道1号線の原宿交差点付近にある看板が
目に入ってきた。「五反田36km・東京50km」という表示。
「がんばれば走れる距離だ」
「今度、五反田あたりから実家まで走って帰ってみようかな」と
連想ゲームのようにランニング計画が浮かんでくる。
横浜らしい里山の急な坂道を見れば、
「ここで坂道ダッシュをしたら練習になりそう」と思ってしまう。
これは、マラソンの中毒症状なのかもしれない。
先日、走る前のウォーミングアップとして近所を歩いているときに、
体を支えあうようにして歩む老夫婦を追い越した。
「わたしらは、もうあんなふうに早く歩けないね」とおじいさんが言った。
胸がずきんとしたが、動けるうちはできるだけ動きたい。
走れる体がある限り、思いきり走ってみたい。
鏡開きの今日は、父の命日。
あの日と同じ抜けるような青空の一日だった。
61年の人生を見事に駆け抜けていってしまった父は、
マラソン中毒の私を見たら何と言ったかな。