夜な夜な、水戸からもらったたけのこをゆでました。
朝日新聞の料理メモに「たけのこの木の芽あえ」が載っていると妹からLINE。
このレシピです。ベランダにある山椒の木も順調に育ち、葉が大きくなっていました。
白みそも、西京焼きを作った余りがあり、材料がそろっています。
すぐに新聞を切り抜きました。
たけのこは角切りにして、だし汁としょうゆ、砂糖で味を含ませて冷まします。
木の芽をすり鉢であたり、白みそと砂糖を加えて、たけのこに絡めます。
母が使っていた大きなすり鉢とすりこぎを棚から引っ張り出してゴリゴリと。
葉を叩いて細かくしてからすりつぶす行為に、原始的な感覚が呼び覚まされるようです。
もう捨てても困らないと思っていたのですが、こうして使ってみると惜しくなりますね。
京都のお土産の大吟醸に合わせました。
サンキュータツオさんがプロデュースしている初心者でも楽しめる落語会です。
古典芸能に触れる「入り口」は広く、ハードルは低くということが考えられています。
毎月第2金曜から5日間開催。
ずっと存在は知っていたのですが、なかなかタイミングが合わず。ようやく足を運べました。
渋谷ユーロスペースの映画館が会場なので、心地よいソファに座って気楽に聴けます。
噺家(はなしか)さんを知らなくても、特別な知識はなくても身を任せて座っているだけで楽しめます。
落語の階級の「二ツ目」も「真打」も持ち時間は同じ。
30分×4人の公演で聴きごたえがありました。
「渋谷らくご」はオンライン配信もされているのですが、ライブの緊張感は格別ですね。
古典落語も創作落語もあり、創作落語は浅草の三平スーパーが舞台で、豆腐売り場とチーズ売り場の抗争だったり。
ウォーキングの取材で歩いた多摩川の六郷の渡し船の乗り場が出てきたり。
ふだんと違う脳が刺激されました。
サンキュータツオさんはポッドキャストで「落語は笑えという圧がなく(だれも)傷つかない。
聴きながら想像する楽しさを享受できるのが落語の楽しさ。
一度出会えば何度でも何年にわたっても楽しめる文化」と説明していました。
そして、「苦しいときこそ、小説、詩、音楽、映画、絵画、演劇、落語なんでもいいから文化に触れよう」とも。
また「渋谷らくご」に足を運び、落語のリズムに浸りたいと思います。