雑誌「栄養と料理」で金子ふみえさんの記事を担当しました。
料理研究家の
金子ふみえさんは、認知症のあるお父様の生活を支えるために
月1回・1週間ほど札幌に帰省。遠距離介護をしています。
だんだん食が細くなり、やせてしまったお父様の食事量を増やすため
3週間の冷凍おかずセットを作るようになりました。
「介護食」というと、やわらかいごはんを作ることだったり、
食事介助を思い浮かべるかもしれませんが、普通食を召し上がっているお父様の栄養状態を
少しでもよくするにはどうしたらいいか?ということがテーマです。
遠距離介護だけでなく週末介護をしている人にも実践できるアイデアがいろいろです。
私の母も認知症になったとき、食生活がままならなくなっていたのを見ていました。
時々通って作りおきをしていたのですが、次に行ってもそのままだったり。
冷蔵庫の中がパンパンで傷んだものが入っていたり。
え?認知症のある人って、どんな食生活をしているの???
そんなことを思いながらも目の前のことに精一杯でした。
このアイデアを多くの方にお伝えしたい!と思い、お声をかけました。
それでできあがったのがこの記事です。
認知症のはじめの頃は、少し生活がうまくいかないけれど、だいたいのことができます。
その人らしい暮らしがそのままあります。
でも、実は食事が偏ってしまったり、粗食になったりする人が多くいるはずです。
早い段階で食生活を底上げしておくことは、健康維持には不可欠ですし、
その後の症状の安定に影響する部分もあるのではないでしょうか。
母は免疫力が落ちてヘルペス、排便のコントロールがうまくいかず腸閉塞。
この2回の入院で、認知症の症状が一気に悪化してしまいました。
原因は食生活だけではないことはわかっているのですが、後悔が残る部分です。
私も1週間帰省しながら仕事もできたよね、と今になって気づいたり。
「介護」に直面したとき、自分の生活と親の生活をどう組み立て直すのかということなのですよね。
金子さんの実践例をぜひ誌面をご覧ください!