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「北いわてロングトレイルシンポジウム」で基調講演

強い風に雪が舞う3月2日。

岩手県・二戸地区合同庁舎で
NPO北いわて山里街道推進協議会主催
「北いわてロングトレイルシンポジウム」が開かれた。
わたしは昨秋からウォーキングイベントのアドバイザーを務めている。

各地域でイベントの運営にかかわった方が集う同シンポジウムで
わたしは「地域の宝の活かし方~ロングトレイルの可能性」をテーマに
基調講演をした。

こうやって書くとちょっとエラそうだけど、
群馬県神流(かんな)町で開催されている
「神流マウンテンラン&ウォーク」というトレランのレースを
北いわての地域のみなさんに紹介してきた。
「北いわてロングトレイルシンポジウム」で基調講演_d0122797_11262360.jpg


このレースは平成24年度過疎地域自立活性化優良事業例表彰団体として
総務大臣賞を受賞している。町の人口の約15%にあたり約400人が
運営にかかわり、応援まで含めると半数以上の住民が参加し
地域が一体となったイベントになっているというのが受賞理由。

民泊、ウエルカムパーティでの郷土料理のおもてなし
特産品がふるまわれるエイドステーションなど
トレイルランニングのレースを開催する、しないにかかわらず
、「地域の宝」の活かし方は、北いわてのウォーキングイベントを
主催する方にとってもヒントがちりばめられていると思う。

いきなり山を走るなんて言って、びっくりされないか?
押しつけるようにならないか?配慮しつつ話を進めていく。

神流のレースの写真は
トレイルランナーに呼びかけて集めたものを
スライドにしてみていただき、
友達のナナちゃんにはアシスタントをお願いし
手作りの参加賞の数々を持参してもらい
地域の方に見てもらった。
わたしの話より1枚の写真や物に説得力がある。
「北いわてロングトレイルシンポジウム」で基調講演_d0122797_12132352.jpg


その後の意見交換や昨年のイベントの総括では
次回に向けて前向きなアイデアが出てきたので
成功といえるのかな? 

歩く、走る、どちらにしてもロングトレイルを活かすには
1つの町や村では実現しない。
「地域の連携」をスローガンをかかげるのは簡単だが、
自分の住んでいる町を「開く」というのは
都会人が思うほど容易ではない気がする。

まずは地域の人が自分の暮らす町を歩き
魅力に気が付いてもらうところが第一歩ではないか。

昨年、開催されたウォーキングイベントがきっかけで
村にある奥州街道を初めて歩いたという
お母さんがいた。この経験が大事。

わたしの役割は伝書鳩のようなもの。
アドバイザーとしてイベントの応援しながら、
いつの日か北いわてのロングトレイルを活かした事例を
他府県で紹介する日がくることを願っている。

長い時間をかけて見守っていきたい
未来につながる仕事だ。

「北いわてロングトレイルシンポジウム」で基調講演_d0122797_1214165.jpg


シンポジウムに参加していた小鳥谷の方から
「うるい」をおみやげにいただき、鴨と一緒に炒めた。
これぞ地域の宝。春だなあ。
by shukas | 2013-03-05 11:42 | はしる | Comments(0)

フードライター大久保朱夏の暮らし


by shukas
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