「北いわてロングトレイルシンポジウム」で基調講演
2013年 03月 05日
岩手県・二戸地区合同庁舎で
NPO北いわて山里街道推進協議会主催
「北いわてロングトレイルシンポジウム」が開かれた。
わたしは昨秋からウォーキングイベントのアドバイザーを務めている。
各地域でイベントの運営にかかわった方が集う同シンポジウムで
わたしは「地域の宝の活かし方~ロングトレイルの可能性」をテーマに
基調講演をした。
こうやって書くとちょっとエラそうだけど、
群馬県神流(かんな)町で開催されている
「神流マウンテンラン&ウォーク」というトレランのレースを
北いわての地域のみなさんに紹介してきた。
このレースは平成24年度過疎地域自立活性化優良事業例表彰団体として
総務大臣賞を受賞している。町の人口の約15%にあたり約400人が
運営にかかわり、応援まで含めると半数以上の住民が参加し
地域が一体となったイベントになっているというのが受賞理由。
民泊、ウエルカムパーティでの郷土料理のおもてなし
特産品がふるまわれるエイドステーションなど
トレイルランニングのレースを開催する、しないにかかわらず
、「地域の宝」の活かし方は、北いわてのウォーキングイベントを
主催する方にとってもヒントがちりばめられていると思う。
いきなり山を走るなんて言って、びっくりされないか?
押しつけるようにならないか?配慮しつつ話を進めていく。
神流のレースの写真は
トレイルランナーに呼びかけて集めたものを
スライドにしてみていただき、
友達のナナちゃんにはアシスタントをお願いし
手作りの参加賞の数々を持参してもらい
地域の方に見てもらった。
わたしの話より1枚の写真や物に説得力がある。
その後の意見交換や昨年のイベントの総括では
次回に向けて前向きなアイデアが出てきたので
成功といえるのかな?
歩く、走る、どちらにしてもロングトレイルを活かすには
1つの町や村では実現しない。
「地域の連携」をスローガンをかかげるのは簡単だが、
自分の住んでいる町を「開く」というのは
都会人が思うほど容易ではない気がする。
まずは地域の人が自分の暮らす町を歩き
魅力に気が付いてもらうところが第一歩ではないか。
昨年、開催されたウォーキングイベントがきっかけで
村にある奥州街道を初めて歩いたという
お母さんがいた。この経験が大事。
わたしの役割は伝書鳩のようなもの。
アドバイザーとしてイベントの応援しながら、
いつの日か北いわてのロングトレイルを活かした事例を
他府県で紹介する日がくることを願っている。
長い時間をかけて見守っていきたい
未来につながる仕事だ。
シンポジウムに参加していた小鳥谷の方から
「うるい」をおみやげにいただき、鴨と一緒に炒めた。
これぞ地域の宝。春だなあ。