レースのようにランナーでいっぱいだった。
走るようになっていいことといえば、
応援したり、応援されたりということが
正々堂々とできることかもしれない。
大会前の「がんばってね」という言葉は、
相手の存在をちゃんと認めているというエール。
仕事は、がんばるのが当たり前だし、
家事や育児は、がんばっても評価されにくい上に、
毎日がんばってね!と言われてもケンカの元になる。
「がんばってね」が、まっすぐに届くのが
私たち市民ランナーのマラソン。
オリンピック選手のように国を背負う訳でもない。
ただ自分のために走っている。
昨日、桜田門の手前で杖をついた大柄のおじいさんが
不安定な体をひきずって歩いていた。
私が2周走っている間に、おじいさんが歩いた距離は、
わずか100mほど。リハビリだろうか。
杖をつきながら歩いている横を
ランナーが音もなく駆け抜けていくというのは、
どんな気持ちがするだろうか?
「がんばってください」なんてとても言えない。
胸がチクッとしたが、
走れる身体があるうちは、
ちゃんと体を使いたいと思った。
今週末にハセツネに出る方、
がんばってね!
UTMB、信越五岳、斑尾、ハセツネ・・。
秋は毎週のように「がんばってね!」と言っている。
走っていなければ、応援することも
応援されることもこんなにはないと思う。
自分も「がんばれ!」