チームとしては2回目、私は3回目のフルマラソン挑戦となる。

▲受付会場で、ラジオの生放送に初出演
前日、奥武山陸上競技場で受付を済ませてにぎやかにしていたら、
琉球放送系のラジオの取材を受け、
生放送で1人ずつゼッケン番号、名前、意気込みを言った。
仲間2人がTwiterで「ラジオ生出演なう」とつぶやいたら、「ラジオ聞きました」と
フォローがあったという。いかにも今年らしい。

▲「NAHAマラソンの魅力は何ですか?」「ふだんはどこで練習しているんですか?」など、
代表者インタビューにこたえるヤマカンさん。堂々たる様子に関心したり、爆笑したり。
さあ、いよいよ当日。朝5時に起床し、マッサージジェルを塗りながら、
自分の脚に「今日はよろしくね」と言い聞かせ、ストレッチをした。

▲スタート前のアルバトロスのメンバー。

▲ゼッケン番号順にブロック分けされて整列。スタートは旭橋交差点。
午前9時スタート。男子2万1675 人、女子8406人、計3万人81人(県外や海外から1万2045人が出場)の42.195kmの旅が始まった。
目標タイムは6月の東京喜多マラソンで達成できなかった4時間30分切り。
自分で気持ちいいと感じる6分/1km前後のペースで走り、それをできるだけ長持ちさせるレース展開を考えてみた。10kmまではウォーミングアップ、20kmまではペース維持、30kmからがスタートと思い込もうと、10kmごとにテーマを決めた。
沿道から笑顔で応援してくれる人の顔を見ながら
「この中を走りたくてNAHAに帰ってきたんだよなぁ」と思った。
昨年と同じ場所で、同じバンドが、昨年と同じ音楽を演奏している。
「そうそう、これこれ」。2年連続で走れる喜びがこみ上げてきた。


昨年は、沿道の人にハイタッチしたり、お礼を言ったりする余裕はなかったので、
今年は応援してくれた人に「ありがとう」と言いながら走りたかった。
最初は照れくさかったけど、バンドのボーカルや、
老人ホームの玄関先で座って応援してくれるおばあさんたちにも
思い切って腕を高く上げて手を振ってみると、手を振り返してくれたり、
ニコッと笑ってくれたりして、ちゃんと気持ちが通じ合う。
10km 59分30秒
体調はいい。ちゃんと体の中にエネルギーが蓄えられている気がする。
ペースを上げようとすれば、グイッとあがる。
20km地点の手前の上り坂は、記憶していたよりも多くてキツかった。
走行距離を2倍にしてもゴールに到達できない18km、19km地点で
フルマラソンの長さを感じたが、30kmからがスタートとなだめながら走る。
ハーフ 2時間10分
4時間30分を切るにはギリギリの時間か?
慎重に走りすぎたかな? もう少しペースを上げようか?と葛藤しながら、
後半にペースダウンしなければだいじょうぶ、このまま行こうと言い聞かせる。
ハーフを過ぎてストレッチをしているユウスケさん、28km手前で小林自転車さんに会う。
30kmを6分10秒/kmのペースで通過。33kmまで6分前半を保っていたペースが、
34kmから6分30秒前後に落ちてきて、「ここが踏ん張りどき」と繰り返して自分を励ます。
去年は寒気と、ウエアが胃を締め付ける気持ち悪さに苦しんだ場所だ。
辛かったことを思い出していたら、ZARDの「負けないで」がスピーカーから
流れてきて胸がいっぱいになる。辛いけど、昨年よりずっとマシじゃないか。
ちょうどコーチをつけて走っている人がいて
選手が「足が痛いので歩いてもいいか?」と聞いていた。
コーチは「ここに足の痛くない人はいない。
4時間半を切れるか5時間台でゴールするかの分かれ道だから、
歩くのではなく、ゆっくりでも走った方がいい」とアドバイスしていた。この言葉が効いた。
まだ、4時間半を切れる望みがあるんだ。
37km地点くらいで王子に会う。
「あと5kmです。がんばりましょう」と声をかけて淡々と坂を上る。
今回は友人のみずほが40km地点で、アルバトロスの団旗を持ち、
応援してくれることになっていた。笑顔で通過していいところを見せたいという
ささやかな見栄も支えにしていたが、そんな見栄は汗とともに流れてしまい、
すでにただの私になっていた。
しかも上り坂で向かい風。39kmくらいからは1kmってこんなに長かったかなぁと思う。
40km付近でみずほを探したけれど見つからず。会場が混雑してたどり着いていないのか?
キョロキョロしながら走っていたら、おじさんが中腰になり、
「○番、そのまま行け、ピッチを落とすなよ」と大声で叫んでいるのが見えた。
私のゼッケン番号だったので、思わず「はいっ!」と答える。
いろんなところが痛いが、確かにピッチは安定していた。
ストレッチをしなくても持ちそうだ、このまま走り続けよう。
「ピッチを落とさない」ことだけに集中して、最後の力を出す。
残り1キロを切った地点にみずほがいた。
ぐちゃぐちゃの顔で「ありがとう!」と言って走り抜ける。
最後は友人に力をもらって4時間16分50秒でゴール。3697位だった。
辛かった、長かった、でも初めて後半に大崩れすることなく完走できた。
度胸と根性で完走した奇跡のNAHAマラソンから1年。
少しずつマラソンらしくなってきたような気がして、
完走賞と完走メダルをもらったときは泣けてきた。
ゴール後に水分補給をしてから、すぐにオリオンビールで乾杯。


ビールを飲んでいたら、ハッシーさん、ユキハルさん、王子、タケさん、
じろーさんと一緒に琉球放送のテレビ取材を受けた。
テレビクルーに「昨日、ラジオに出ていたチームですか?と言われて有名人になった気分。
それから、みずほがいたところに移動して、
沿道の人からもらった元気をお返しする気持ちで、
「ファイトー」「ラスト」「おかえりなさーい」と声援を送った。

初フルマラソンのヒロミさんや、昨年完走できなかったチカコさんが
帰ってきたときは、自分がゴールしたとき以上の喜びを感じた。
出走者3万81人のうち2万860人がゴール。完走率は69.35%。
チームアルバトロスとしても私個人としても、
昨年とはひと味違うNAHAマラソンとなった。
きっと雨宮団長も全員の走りを見守ってくれたと思う。
一夜明けて、7日。
沖縄タイムス朝刊に「完走者1000位までの名簿」が掲載される。
昨年はアルバトロスに関係ないと思っていた紙面に、
今年はタケさんの名前があった。
みんなで誇らしい気分になり、ラジオ、テレビ、新聞を制覇したと盛り上がって、
オリオンビールと泡盛をするすると心ゆくまで飲んだ。
昨年はNAHAマラソンに出場するか、
ホノルルマラソンに行くかという議論があったが、
2010年もアルバトロスでNAHAを目指すことが決まった。
迷いはない。またNAHAマラソンを走りたい。

NAHAマラソンの報告、すばらしい!
ただただそれだけです。
これからもアルバトロスのみなさんのご活躍、見ていたいです。
アルバトロスの記録係りとして、ブログを通じてレポートを続けます。走らない人もマラソンの魅力がちょっと伝わればうれしいなぁと。応援ありがとうございました!

沖縄の様子も懐かしい。
改めて無事完走&4時間16分おめでとう!!
今回も辛かったと思うけど、初マラソンの去年も相当に辛かったんだね。
いつも笑顔の報告なのでそんなに大変だったとは知りませんでした。
チームとしてもさらに団結&前進しているようですてきです。
これからも・・・ね!

伊豆ツーリングトレイルで、見かけによらず、頑張り屋さんだな~って思いました、その頑張りで、NAHA、見事に目標達成出来ましたね!
NAHAマラソンの年末特番にひょっとしたら出るかもしれません! 初マラソンは完走できた喜びが大きかったので、走り終わってしまえば辛かったことも昇華しちゃうんです。これからのチームレポートもお楽しみに♪
コメントありがとうございます! 最近、見かけによらないと言われることが多いんですよ~。外見とギャップがあるみたいです。トレイルではもっと言われますよ(笑)。今回は来年につながる走りができました。これからも精進していきます。またよかったら遊びにきてください。

カメラは結構揺れてしまい、カメランの難しさを感じました。もっと写真を撮りたかったです。マラソンがわたしの性格にあっているんでしょうね。根のマジメさが出てしまいます。走った後は不真面目ですが(笑)。

どのようにまとめようか悩んだので、Tomo2009さんの心が動くところがあったなんて本当にうれしいです。フルは長いですからいろんなことを考えますね。NAHAは初めてのフルに挑戦した場所だし、思い入れもあります。仲間にも恵まれて最高の遠征になりました。来年もトレランにマラソンに精進します。