写真展「ロマンティック・リハビリステーション」で泣く
2008年 11月 08日
久しぶりに、写真展をみて泣いた。
大西成明さんの「ロマンティック・リハビリステーション」をみた。
副題は、リハビリステーション20の物語 夢みる力のフォトドキュメント。
DMにはこう書いてある。
「フォト・ルポルタージュ『病院の時代』で、日本の”生老病死”の実態に迫った
写真家・大西成明が、現在のリハビリ現場に肉薄し、
そこで聞こえてくる叫びや呟きを、とらえました。
「夢見る力」が切り開いて行く、「ロマンティックなリハビリ」の可能性を問いかけながら、
そこには今を生きる私たちの、「希望と再生の姿」も垣間見えてきます。
現場の息づかいをとらえた大西のフォト・ドキュメントを
鮮やかなインクジェット・プリントで再現いたします」
会場に足を踏み入れただけで、生きるエネルギーに満ちていて心が揺れた。
ギャラリートークが行われている時間に合わせて来館し、
大西さんがていねいに、撮影の裏話などを聞かせてくれた。
血の通う写真といえばいいのだろうか?
被写体の声が聞こえてきそうな、生きている写真。
リハビリという言葉を聞いただけでは、想像できなかった
「生きる希望」をたぐりよせるリハビリの現場が切りとられている。
それが、人間の体と心の再生の物語として描かれ、
生きる希望に満ちているところが、本当にロマンティック。
リハビリといっても病気や事故によって実に多様だということも発見。
写真には、それぞれの物語も書いてあり、その言葉がまた泣ける。
同情や悲哀の涙ではない。
摂南総合病院での認知運動療法など新しいリハビリも紹介されていて、
医療従事者には興味深いと思う。
「身体は世界とのきずな」というキャッチコピーもよかった。
私も自分のやるべきことをやり、思いっきり生きていこう。
写真展の開催を教えてくれた方に、感謝。
11月30日(日)まで。10:30~18:00 会期中無休。
会場:新宿三井ビル1階「エプソン Imaging Gallery エプサイト」
西新宿に「ブックファースト新宿店」が6日にオープン。
最高にカッコイイ本屋さんになっていた。
写真展をみて、本の海で溺れてみるのもおすすめ。